クリーニング出し方の注意点!初めてでも上手に利用するコツ
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クリーニングに初めて出すときってどうすればよいのでしょうか?
自分で洋服を買うようになったり、一人暮らしをすることによって、初めてクリーニング店を利用する人が多いでしょう。
実は、ホームクリーニング総需要額の年別推移は、1990年代前半をピークに下がり続けています。1992年は、1世帯のクリーニング代が、19,243円だったのに、2016年は、6,615円まで落ち込んでおり、1971年の6,740円をすでに下回る状況です。(参考:日本クリーニング新聞)
クリーニングを利用する人の数が減っているので、大人になっても、クリーニング店を利用したことがない人も意外と多いと思われます。
「クリーニング店にキレイにしてほしい洋服を持っていけばいいんでしょ?」ということは、なんとなく知っていても、最近は、新しいサービスとして、宅配クリーニングという業態も増えてきています。
最適なクリーニングサービスを選んで、お得に利用するためには、上手な出し方をしましょう。
どんな衣類をクリーニングに出すのか?
日常的に着る洋服は、汚れたり、汗がしみ込んで臭くなったりすれば、洗濯機で洗うときれいになります。自宅に洗濯機がない人は、コインランドリーを利用すればよいでしょう。
では、洗濯機でもコンラインドリーでもなく、クリーニング店で洗ってもらう必要がある洋服とはどのようなモノでしょうか?
分かりやすくまとめると以下に当てはまる洋服です。
- 洗濯機で洗えないモノ(ドライクリーニングができるモノ)
- 水洗いできないモノ(ドライクリーニングができるモノ)
- 汚れがひどいモノ
- アイロンなど仕上げが難しいモノ
クリーニング店では、主に、ドライクリーニングといって、水ではなく特殊な溶剤で洗濯することができます。
洗濯機による水洗いに比べると、ドライクリーニングは、洗浄力が高く、型崩れや縮んだりしにくいメリットがあります。
市販されている衣類には必ず、下記の様な洗濯表示マークがついているので、ドライクリーニングができるかどうかを確認しましょう。
ドライクリーニングOKであれば、クリーニング店に出すことができます。
出せない洋服ってあるの?
「ドライクリーニング不可」の洗濯表示マークがついている衣類は、クリーニング店で扱ってくれない場合があります。
クリーニングの目的は、汚れを落とすことなので、ドライクリーニング以外の手作業洗いや、シミ抜きなどの方法で汚れを落とせるか?できるだけのことをやってみてくれるクリーニング店もありますが、技術力や人手が足りないことを理由にドライクリーニング以外の作業ができない場合もあります。
また、高度なクリーニング技術を必要とする高級ブランド服や、取り扱いの難しいダウンジャケットは、品物によっては扱ってもらえない場合があります。
クリーニングメニューの種類
基本のドライクリーニング以外にも、クリーニング店にはメニュー内容がありますので、ご紹介します。
ウェットクリーニング
水を使って洗濯するクリーニング方法で、基本的には洗濯機で洗う方法と同じです。
ドライクリーニングは、皮脂や油汚れは落とせるのですが、汗などの水溶性の汚れは落とせません。なので、汗が大量にしみ込んだワイシャツなどは、W洗いとして、ドライクリーニングとウェットクリーニングで2回洗いするメニューがあります。
また、洗濯機で洗えるけれども縮みが心配なデリケート素材などは、自分で洗わずに、クリーニング店でやってもらえば、失敗の心配がないというメリットがあります。
ランドリークリーニング
専用の洗剤、漂白剤などを使用して、高い水温で業務用洗濯機にて水洗いする方法です。
洗剤の洗浄力や洗濯機の機能が、家庭で洗う場合とは違うので、汚れの程度がひどい時に試してみるとよいでしょう。
各種加工メニュー
洗濯メニューにあわせて、様々な加工メニューを追加することもできます。
ズボンなどの折り目をしっかりとつけるシロセット加工・水をはじく撥水加工・静電気防止加工などなど。
また、毛玉取り、毛取り、染み抜き、ボタン修理などの補修に近い作業をしてくれるところもあります。
毛玉取りは、宅配クリーニングでは無料でやってくれるところも多いので、洋服の状態によってはクリーニングメニューを考えてクリーニング店選びをするとよいです。
クリーニングに出す前に準備すること
クリーニング店洋服を出す前に、服を全体的に触ってみて、状態を把握しましょう。ポイントは以下です。
- 袖口や裾などにほつれがないか?
- 襟や袖口の汚れの程度はどんな感じか?
- 生地に破れ、痛み、傷などはないか?
- ポケットの中は空になっているか?
- シミがついていないか?
- ボタンはすべてついているか?取れそうなものはないか?
- ベルトやフードなど取り外せるものはないか?
服の状態を確かめずにクリ―ニングに出してしまうと、傷やほつれがいつできたのか分からなくなりトラブルの元となる可能性があります。
追加の作業が発生してしまった場合、想定外の料金がかかったりしてしまうだけでなく、確認などで時間がかかると仕上げ理の時間が遅れる原因にもなるので注意しましょう。
私は、ポケットに予備のボタンを入れたままクリーニングに出してしまった経験があります。
ビニールの小袋にちょこんと入れられた私にとっては大したことのないボタンですが、クリーニングをして下さる職人さんにしてみると、余計な手間を掛けさせてしまったわけですから、申し訳ない気持ちと、自分のだらしなさで恥ずかしい気持ちになりました。
気持ちよくクリーニングしてもらう為にも、洋服の状態チェックはしっかりと行う必要があります。
クリーニング店へ洋服を持っていく方法
紙袋や大きなビニール袋に入れてクリーニング店のカウンターに持っていく方法が一般的ですが、車でクリーニング店に訪れる人の中には、洋服をそのまま車に積んでいる人もいます。
クリーニングに出す洋服は、どうせ洗ってもらうからと乱暴に扱う傾向がありますが、受付カウンターに乱暴に置いたりすると、生地が傷んだり、汚れがついたりする可能性があるので、大事に持っていきましょう。
一度に出す量が多い場合は、結構大変な場合もあります。ロングコートなどは2kg以上の重さがあったりします。
家族全員分の洋服をまとめてクリーニングにだしたり、何着もコートがある場合などは、自宅に引き取りに来てくれる宅配クリーニングサービスを選ぶ方がよいかもしれません。
衣類の種類ごとの注意点
ワイシャツ
ボタンが取れてしまっていたり、ほつれがあったりするので、事前に確認しましょう。
襟もと、袖口、ワキなどは汗地味ができやすい部分です。汚れがひどいものは、汗抜き加工やW洗い加工を検討してみましょう。
Yシャツのクリーニングは、仕上げ方法によって価格が異なり、種類を選べる場合もあります。ハンガー仕上げ、たたみ仕上げなど。
また、襟の糊付けをするかしないか選べたりもするので、パリッとさせたいかどうかの好みによって選ぶとよいですね。
スーツ
左右のポケットや内ポケットにモノを入れたままクリーニングに出してしまうことが多いアイテムです。事前のチェックは念入りに行いましょう。
スーツのクリーニングは、洋服の種類の中でも主流のアイテムなので、クリーニング店ごとの差はあまりないように思います。
ただし、デラックス加工やリファイン仕上げなど、トリートメント効果のある仕上げ方をすると、手触りがよくなります。
細かい要望をいうならば、アイロンがあまり上手ではないクリーニング店は、しわが取れていなかったり、折り目が汚いところもあるので、お店選びの基準とするのも一つだと思います。
コート
コートには、素材やデザインによって様々な種類があるので、クリーニング店に出すときに注意が必要です。
料金体系によってはお店によって金額が大きく変わるので、下調べをして安いクリーニング店を探すとよいかもしれません。
高級なコートについては、風合いが損なられる失敗の危険もあるので、技術力があるかどうか?高級素材の扱いに慣れているか?などを判断基準にするとよいでしょう。
ドレスなどの特殊な洋服
ドレス・和服・コスプレ衣装・毛皮・革製品など、特殊は洋服は、扱っていないクリーニング店も多いです。
特殊な洋服のクリーニングは経験が必要なので、無理に近所のクリーニング店に頼むと、値段も高く、失敗のリスクも大きいです。
専門クリーニング店を探して宅配対応してもらったり、取り扱い可能な宅配クリーニングサービスを利用するのがおすすめです。
ハンガーやビニール袋の取り扱い注意
クリーニングを出すときは洋服のみを渡しますが、仕上がると、ハンガーがついて洋服全体にビニール袋や不織布がかぶされて来ることがほとんどです。
工場内で洋服を管理する際にハンガーがついていると保管しやすいですし、傷やほこりから守るためにビニール袋がかぶされています。
自宅のクローゼットに入れる際に、ハンガーが不要な場合は、回収をしてくれるクリーニング店もあるので、エコの観点からもリサイクルに協力するとよいでしょう。
<ビニール袋は、つけたままにしておくと、湿気がこもる場合は、カビが生えない為にも外したほうがよいです。/p>
しわがつきやすい服や、しばらく着ないのでほこりを防ぎたい場合は、風通しがよくなるように切り込みを入れたりすれば、そのままかけておくのもよいです。
ただし、保管用のビニール袋や不織布ではないので、つけておかなくてはいけないものではありません。
クリーニングに出してきれいになった洋服は、自宅での保管方法にも気をつけて、気持ちよく着られるようにしましょう。