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新しい洗濯表示の一覧と意味まとめ

新・洗濯マーク

作成

2016年12月から衣類などにつけられている洗濯表示マークが新しくなりました。

市場の動向としては、洋服においては、2017年の春夏ものにつけられる洗濯タグから、新しいマークが導入されるので、これから購入する人から徐々に新しいマークを目の当たりにすることでしょう。

当然ですが、今市場に出回っている衣類や古着には今までの洗濯表示マークが記載されているので、両方を知っておく必要があり、少々混乱しますね。そこで、新しい洗濯表示についてまとめました。

なぜ洗濯表示が変更となったの?

洗濯表示マークは、正式には「繊維製品の取り扱いに関する表示記号」というもので、JIS(ジス・Japanese Industrial Standards・日本工業規格)によって定められています。

これは、日本独自の規格で、海外では違う洗濯表示マークが使用されていました。

今までのマークには「ドライ」「手洗イ」「エンソサラシ」「中」「高」「低」「セキユ系」「平」「ヨワク」などと漢字やカタカナで書かれているマークもあったので、日本人にとっては分かりやすいものでしたが、日本語が読めない人にとっては分かりにくいものです。

そのため、日本で生産した衣類を海外へ輸出する際などは、「洗濯表示タグを付け替える」という手間が発生していました。この手間がなくなることは、製造企業にとっては助かることでしょう。

また、日本で暮らす外国人や、ネット販売やお土産などで日本製品を手にする外国人にとっても、分かりやすくなることは嬉しいことかもしれません。

このように、もろもろの国際化の流れの一環で、今回の洗濯表示マークの変更が行われることになったのです。

新しい洗濯表示マークはこんな感じ

新しい洗濯マークは、こんな感じで実装されています。

幾何学模様っぽくてモダンな感じがします。綿、ポリエステルなどの表記があれば日本っぽいですが、アルファベット、数字と洗濯表示マークだけみると、海外製品の様な雰囲気です。対面すると、結構ドキッとしますね。

新旧洗濯表示一覧

新しい洗濯マークは以下の41種類です。
新・洗濯マーク

ちなみに、2016年(平成28年)11月30日までの洗濯表示はこちら
http://www.caa.go.jp/hinpyo/guide/wash.html
昭和の香りがしますね。とはいっても、持っている大半の衣料は、まだしばらくはこちらのマークばかりなのですが・・・。
旧洗濯表示マークは全22種類。
変更にあたってマークの数は倍近く増えるので、一度しっかりと理解しておく必要がありますね。

新しい洗濯マークの意味

新しい洗濯マークは、「家庭洗濯」「漂白」「乾燥」「アイロン」「クリーニング」の5つのカテゴリーに分かれています。
それでは、順番に見ていきましょう

家庭洗濯のマーク

家庭洗濯マーク

家庭洗濯のマークの基本となるのは「洗濯桶」のマークです。14種類あります。

以前の洗濯マークの手洗いマークと似ているので、これが混乱するポイントです。今までの洗濯機のマークから洗濯桶に時代が逆戻りしてしまっているようですが、洗濯機で洗うという意味のマークとなります。

数字は今まで通り、水温を表します。選択桶の下の下線は洗う強さを表し、線の数が多いほどやさしく洗う必要があります。手のイラストが描かれているものは手洗い。大きく×が付けられているものは家庭洗濯できないというマークとなります。

漂白のマーク

漂白マーク

三角マークは漂白を意味します。これは、3種類なので簡単です。

真っ白い三角マークは漂白OK。バツがつけられているものは漂白NG。斜め線が入っているものは酸素系漂白剤はOKで塩酸系漂白剤はNGという意味になります。

乾燥のマーク

乾燥マーク

四角が乾燥を表わすマークで、中に〇が入っているものはタンブル乾燥(タンブラー乾燥)を意味します。いわゆる家庭の乾燥機のことです。こちらのマークは乾燥機の見た目を連想させるので覚えやすいですね。

タンブル乾燥は中央に点が一つのものと二つのものがあり、点の数が多いほど高温を表わします。点が2つのタンブル乾燥は80度までOK。点が一つのタンブル乾燥は60度までOKです。バツが付けられているものは、お馴染で、タンブル乾燥はできないという意味です。

乾燥のマークで四角の中に傍線が引かれているものは縦線が吊り干し、横線が平干しを意味します。左上の斜め線が入っているものは日陰干しです。ついていないものは日向で干してよいという意味です。線が1本のものは脱水して干すこと、2本ものは濡れたまま干すという意味です。

アイロンマーク

アイロンマーク

アイロンマークもそれっぽい形をしているので分かりやすいマークです。種類は4種類で、中に書かれている点が多いほど高温を意味します。

点が3つのものは200度まで、2つのものは150度まで、1つのものは110度の低温でスチームなしのアイロンがかけられます。バツがすいているものはアイロンNGです。

クリーニングのマーク

クリーニングマーク

こちらが一番分かりにくいマークだと思いますが、クリーニング店がこのマークをみてどのような処理をするか判断するものなので、分からない場合は、プロにお任せすればよいでしょう。

でも、念のため自分でも知っておきたいところで、実は、覚えることはローマ字と下線だけなので、簡単です。

Pは通常のドライクリーニング、Fは石油系溶剤のドライクリーニング、Wはウェットクリーニングです。下線は数が多いほどやさしく扱う必要があることを意味します。

なので、「Pのマークがついていれば普通にクリーニングに出してよい」と覚えておけば、大抵のことは大丈夫で、心配な点は、クリーニングに出す際に確認するようにするとよいでしょう。

新しい洗濯マークの覚え方

新しい洗濯マークを覚えるためには、経済産業省が作成した動画がyoutubeで公開されていますので、みてみるのもよいでしょう。5分ちょっとあるので、少し退屈しますが,イラストで分かりやすくまとめられています。
新しい洗濯表示 ~これさえ覚えれば大丈夫!~

消費者庁では、セーフインターネットテレビとして動画が公開されています。 ニュース番組の特集の様な雰囲気でちょっとかたい感じですが、説明的には分かりやすいです。
記号をよく見て 洗濯上手に!新しい洗濯表示の記号
また、子供向けで、洗濯表示マークを覚えるためにすごろくやかるたも作られています。 消費者庁 新しい洗濯表示

新しい洗濯マークは、最初はとまどうかも知れませんが、慣れていくうちに、生活の中になじんでいくでしょう。時代の流れですね。

そのうちに、「品質の良い洋服でも洗濯マークが古いと年季物であることがばれてしまう」なんていう笑い話が出てくるのかもしれません。

笑顔で、大事なものを長く使い続ける為にも、洗濯マークに従ったお手入れをしていくとよいですね。

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